2018年10月11日
2000年以降に増えてきたインターナショナルスクールの保育幼稚部の「プリスクール」。その拡大は、待機児童問題の受け皿のひとつとして機能しながら、増えていきました。現在、港区など都心のプリスクールは、英語で探究的に学ぶスクールが増え、セレブが通うスクールになっています。編集部では「港区にはスターバックスよりプリスクールが多い」という都市伝説の解明にあたることにしました。
編集部が取材を重ねるなかで、あるインターナショナルスクールの職員から聞いたフレーズがこちら。
「港区は、スターバックスよりプリスクールが多い」
そこで編集部は、調査を開始しました。
インターナショナルスクール関係者に確認をすると「港区にスタバより、プリスクールの方が多いのではないか?」との話。
確かに世界的に見てもインターナショナルスクールが少ない日本。
▼ アジア主要都市と比べても明らかにインターナショナルスクールが少ない。
【コラム】7年間で60%増!世界でインターナショナルスクールが急増!
https://istimes.net/articles/1123世界のインターナショナルスクールについて統計情報を出しているISC Researchによれば、英語で学ぶ幼稚部から高等部のあるインターナショナルスクールは、全世界で2010年の6,001校から2017年までに9,538校となった。この7年間で約60パーセント校数が増えたことになる。その急速な拡大は、どの国、都市がになっているのだろうか?
そこで編集部は、スターバックスの店舗数とプリスクールの数を確認してみた。
スタバの秋の新作 ▼「クリスピースイートポテトラテ」を飲みながらぜひ本記事を楽しんで欲しい。
スターバックスの公式サイトから港区で検索をしてみた。
その結果、38店舗が港区にあることがわかった。
赤坂、六本木など繁華街、虎ノ門、新橋、汐留などのビジネス街、さらに品川駅周辺など満遍なくスターバックスがあった。
ちなみに渋谷区は31店、新宿区は26店あり、千代田区は41店とビジネス街にも多いようだ。
(*2018年9月時点の調査による)
プリスクールのポータルサイト「プリスクールナビ」で早速検索してみたところ、33園が掲載されています。
結論としては、スターバックスは、38店舗、プリスクールは33園あり、スタバの方が多いとなりました。
しかし、ここで気になるのが次のお店。
そう、タリーズとドトールです。
タリーズは同じシアトル系のためイメージなども似ています。
新作の発表時期には、スタバとタリーズのインスタバトルが有名です。
そこで「港区は、プリスクールはタリーズより多いのか?」の調査をしました。
公式サイトで調べると港区にタリーズは34店舗。
プリスクールナビによると登録されているプリスクールは、33園。
「港区には、タリーズと同じくらいプリスクールがある」とは言えそうです。
港区に38店舗あるスタバ、34店舗あるタリーズ。
港区にプリスクールは33園あるため、次のカフェを調べることに。
それがドトール。
港区に34店舗あるタリーズ。
スタバには、あと2店舗届かず。
公式サイトで港区を発見!25店舗となっている。
その結果、次のことが証明されました。
港区のプリスクールは、スターバックスよりも少ない。
港区のプリスクールは、タリーズよりも少ない。
港区のプリスクールは、ドトールよりも多い。
秋の夜長。
ぜひ、コーヒー片手にお過ごしください。
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
わずか20校の東京。アジアの都市に100校以上の差をつけられている。