2024年07月16日

【速報!】25年9月開校 英国 国際バカロレアトップ校 ノースロンドンが神戸に開校へ

25年9月開校 英国 国際バカロレアトップ校 ノースロンドンが神戸に開校へ ノースロンドンカレッジスクール神戸校が2025年9月に開校することが決まりました。2025年9月から小中が開校し、2028年中高の新校舎は、六甲山・国立公園を予定しています。建築家ミケーレ・デ・ルッキ氏が設計を担当する計画です。ノースロンドンカレッジは、神戸校の開校により、英国、シンガポール、韓国、UAE、ベトナムと合わせて6カ国に開校することになります。本記事は、随時更新されます。


2025年9月 ノースロンドン神戸校が開校へ

ノースロンドンカレッジスクール神戸校の公式ホームページも公開されました。

 

英国の国際バカロレアトップ校のノースロンドンカレッジスクール神戸が2025年9月に開校することが決まりました。

2024年7月16日(火)に神戸商工会議所で開催された記者会見では、運営主体の八光エルアール株式会社池田 浩八氏をはじめ、久元喜造神戸市長、東京大学教授・慶應義塾大学教授の鈴木寛氏、英国総領事などが同校の開校について説明をしました。

▽ 同校の公式Youtubeも公表されました。

英国トップ 国際バカロレア校のノースロンドンとは?

英国本校のキャンパス風景。

 

英国で国際バカロレアトップの実績があるのが、ノースロンドンカレッジスクール(以下、ノースロンドン)です。
同校の生徒の平均点は、 年度により変わりますが最新の2024年度は、40.3点(45点満点)と公表されています。

IB Results 2024 - North London Collegiate School

https://www.nlcs.org.uk/news/ib-results-2024/

North London Collegiate School is a UK independent day school for girls aged 4 - 18

英国本校の生徒たち。

 

そのため卒業生の40%が世界トップ20の大学へ進学しています。

ノースロンドン (英国本校)は、1850年に創設されたイギリスで最も歴史のある女子校の一つです。

過去20年の間、同校はGCSE、Aレベル、国際バカロレアの各試験において、イギリス国内トッ プクラスの評価を得てきました。

2023年度、同校は国際バカロレア校で英国で第1位の成績を残しました。

2021年度の平均スコアは43.2点と世界平均スコ アの33点を大きく上回り、19%の生徒がオックスフォード大学、ケン ブリッジ大学、米国のアイビーリーグに進学しています。

NLCSの卒業生の40%以上が世界トップ20の大学に進学しました。

1999年と2006年に 「The Sunday Times Independent School on the Year」に2回選出さ れており、イギリス国内で最高レベルの教育を提供していると英国メ ディアで評価を受け続けています。

海外分校の成績もトップクラス

ノースロンドンチェジュ校のキャンパス風景。

 

ノースロンドンの特徴として、英国本校以外に海外の分校の成績も高いことが挙げられます。

一般的にインターナショナルスクールは、本校の教育の質や環境をそのまま海外校で維持・再現することが難しく、成績が本校に比べて落ちる傾向があります。

しかし、ノースロンドンの海外分校の成績もトップクラスです。

2011年に韓国・済州島にオープンしたノースロンドン済州校の国際バカロレア平均スコアは39点(世界39位)。

2017年にUAEに開校したノースロンドンドバイ校の国際バカロレアの平均スコアは40(世界30位)と高い水準を保っています。

ノースロンドンドバイ校の生徒たち。

 

ノースロンドン神戸校の概要

英国のトップ国際バカロレア校は、神戸どのように開校するのでしょうか。

開校は、2025年に六甲アイランドのAsia One Centerにて小中学校を開校。
2028年に六甲山・国立公園内にて校舎を新設、中高一貫のボーディングスクールを開校。
プリスクール・小学部についても2028年~2030年まででの移行を計画中です。

神戸校の特徴

 

同校は、日本文化を重んじる日本独自カリキュラムも採用します。

日本のことを教える「日本人としてのアイデンティティ確立のための独自カリキュラム」も採用予定です。
日本の伝統文化(例えば茶道や禅、礼法など)を学べる内容が検討しています。

生徒と教員のWell-Being(ウェルビーイング)を重視。
生徒や教職員のウェルビーイングにとって「学ぶ環境」は極めて重要です。
同校は、神戸の六甲山の豊かな自然環境は学びの場のウェルビーイングに大きく寄与すると共に、神戸の都市部(三宮)へのアクセスが良いことも、生徒・教職員のライフスタイルの面においても充実するという点で魅力的です。

神戸・六甲山の大自然を生かした独自カリキュラムも採用

ノースロンドンの教育は、以下の1~3の3つを組み合わせた「探究型教育」がベースで、これによりトップクラスの優れた試験実績を生み出しています。

同校神戸校でも、この基本概念を大切にしながら、さらに生徒の個性を磨く六甲山の大自然を生かした独自カリキュラムを採用。海外からも注目される世界基準の教育を目指します。

1. 生徒の意欲をかき立てる優れたカリキュラム
2.教職員による生徒への心強い*パストラルケア(*徹底的な個人サポートのこと)
3. 幅広い分野の、豊富な課外活動プログラム
4. “日本のことを教える”日本人としてのアイディンティティ確立のための教育

開校にあたり

同校を運営する八光エルアール株式会社の池田 浩八代表取締役は、下記のようにメッセージを述べました。

 

「COLOR OUR LIFE(人生に彩りを)」これは弊社がビジョンとして掲げている言葉です。
車に限らず、企業として“人生に彩りを与えるさまざまなサービスを世の中に提供していきたい。”そう考えてこの言葉を掲げました。

弊社は、ジャガー・ランドローバー・ジャパンの最優秀リテイラー賞や、アストンマーティンのアジアパシフィック・ベストディーラー賞を受賞するなど、世界的にも高い評価を受けてきました。

これらの実績を評価していただけるのは非常にありがたいことで、社員一同の努力の賜物であり、私自身の誇りでもあります。

しかし、本当の意味で世界で評価されるためには「結果」だけでは足りません。
いくら高いパフォーマンスをあげても、自分自身や自分の国について強く語れなければ、多様なグローバルの場においてリーダーになることはできません。

言語を話せることがグローバル人材なのではなく、日本人という確固たるアイデンティティを持って世界を舞台に活躍できる人材が必要と考えています。

そういった強い想いが自分の中にもあり、この度「NLCS Kobe」を開校することにしました。子供達が自ら考え、自ら学ぶ。そのために私たちにできることは子どもたちのために環境をつくっていくことだと感じています。

「NLCS Kobe」から一人でも多くの子どもたちが世界に羽ばたき、見たことのない景色に出会えることを願っています。

東京大学の鈴木寛教授は、同校の開校について下記のように述べました。

 

現在、世界的に「教育環境でのwell-being(ウェルビーイング)」が非常に重要視されてきています。それは、子供はもちろんのこと、保護者や教職員など教育に関わる全ての人にとって大切なことです。

well-beingを考える上で環境というのは非常に重要な要素です。

そういった観点においても、神戸・六甲山というのは世界に誇れる自然豊かな環境だと思いますし、交通のアクセスを考えても日本ならではの文化に触れるという点ではとても優れた場所だと思います。

私も兵庫県出身ですので、このような素晴らしい学校が開校することを大変嬉しく思います。

同校のお問い合わせ

同校の公式ホームページにある保護者、採用希望者の登録フォームよりメールアドレスをご記入ください。
https://www.nlcsinternational.co.uk/schools/nlcs-japan/

本記事は、随時更新されます。


この記事の記者

インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。

プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。

国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。