東京インターナショナルプログレッシブスクール
東京インターナショナルプログレッシブスクール (Tokyo International Progressive School、以下TIPS)は、子どもたちの多様な個性を活かす軽度の発達障がいや学習障がいを含む、さまざまな個性をもつ子どもたちのためのインターナショナルスクールです。
2000年に創立され、世界17ヶ国(2022年1月現在)の子どもたちが学んでいるTIPSは、NPOとして運営されています。
創立者の坪谷ニュウエル郁子氏は、東京インターナショナルスクールの理事長でもあり、国際バカロレア日本大使も務めています。
TIPSは、坪谷氏が私財を投じて運営しています。撮影:汰中 沙由香
設立から20年。一人ひとりの個性を活かす教育で、子どもたちは自分の道を見つけ、
8割が大学進学を果たすなど、充実した学習成果をあげてきました。
編集部は、国際バカロレアの立役者の坪谷氏が運営するTIPSに「すべての子どもたちが必ず持っている輝く部分を見い出し、それを伸ばしていく教育の実践に広く貢献していくという夢があるスクール」にも学びの可能性を感じます。
校舎の老朽化が激しく、2021年に新校舎が建築されました。
クラウドファンディングも資金として活用されたTIPSの新校舎を拝見してきました。
▽ 3階建ての木目調と紺の色合いが印象的な外装。TIPSの公式Instagramより引用。
TIPSの生徒の個性
1階のライブラリーは、日差しが取り込まれ、落ち着く空間です。撮影:汰中 沙由香
・ADHDや自閉症スペクトラムに代表される高機能発達障がいや軽度の学習障がいを抱えている
・大人数の学習環境で期待する成果を上げられない
・不登校の傾向がある
・集団行動が苦手
・対人関係の構築が苦手
・科目や学習スキルによって凸凹がある
・心理的な課題を抱えている
そのため生徒一人ひとりに合わせた学習と学校生活が用意されています。
生徒一人ひとりに合った学び
TIPSは、生徒一人ひとりに合わせた学びを提供しています。
創立者の坪谷ニュウエル郁子氏は、TIPSについて次のように述べています。
「個別教育のモデル校」としてICT教育を導入し、実践しています。
「個別教育のモデル校」と位置付け、より良い教育の実践とともに、その成果を広く日本の教育社会へと共有していくことを目指しています。(坪谷氏)
少数制のアットホームな雰囲気で、先生が多く、隣にいる感覚です。撮影:汰中 沙由香
卒業生の8割が大学へ進学。内訳は半数が早稲田大学、上智大学、テンプル大学など国内の大学、半数はアメリカ、カナダ、シンガポール、オーストラリアなど海外の大学です。
2割は専門学校進学やアーティストを目指すなど、それぞれに個性を活かして社会へと羽ばたいていっています。
Manai 創立者で学習塾ロジムの共同創業者の野村竜一氏
坪谷氏と対談のためにTIPSを訪れたManai 創立者で学習塾ロジムの共同創業者の野村竜一氏は、TIPSについて次のように語ります。
多くの教育機関が「個性を大事に」「多様性の尊重」を標榜しています。しかし、TIPSほどその題目を具現化している場所はないと考えています。
私はTIPSを多様性の一丁目一番地と勝手に呼んでいます。
TIPSのクラスの様子を拝見するたびに、そしてこの環境を作られた坪谷先生のお話を伺う度に「ダイバーシティ」の意味を改めて考え直すきっかけをいただいています。
撮影:汰中 沙由香
お問い合わせ
東京インターナショナルプログレッシブスクール
〒157-0077 東京都世田谷区鎌田1−5−20
電話番号:03-5717-0511
FAX番号:03-5717-0512
https://www.tokyoips.com/
Email: [email protected]
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。